悪い習慣をやめる方法:新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣レビュー
公開日:
:
最終更新日:2017/03/20
書評
久々に面白い本に出会えました。
タイトルは『新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣』です。
著者は習慣化コンサルタントの古川さんで、元々日立製作所に勤められていたそうなのですが、サラリーマン時代に自分の悪い習慣を変えたいという思いから、様々なことを試し、そのノウハウを元に独立し、今では本も出版されているという方です。
習慣に関する本は世の中にたくさん溢れていますが、そのほとんどがいわゆる「自己啓発的」な本で、やる気を出させるようなことはたくさん書いてあるが、具体法についてはあまり触れられていないというものが多いと思います。
しかし、この本は違います。悪い習慣をやめて、良い習慣に変えるための具体的なノウハウや理論が詳細に書かれています。この本のとおりにやれば、本当に良い習慣が身に付くかもしれません。
では、いくつか紹介しましょう。
・世の中の人が「やめたい」と思っている習慣とは?
まず冒頭から、そもそも「やめたい」習慣とはどのようなものが多いのかを、著者のメルマガの方のアンケートの回答結果から書かれています。どれか一つはほとんどの人が当てはまるのではないでしょうか。
<やめたい習慣>ランキング
1位 嫌なことを先延ばしする
2位 ネットやスマホに依存している
3位 つい食べ過ぎてしまう
4位 夜更かしで寝不足になる
5位 無駄遣いをしてしまう
via:16
著書では、上記のような習慣をやめるために、どうすれば良いのか?ということが具体的に書かれているのです。
・良い習慣化を成功するためには3つの原則がある
多くの人は生活を改めて、良い習慣をおこなおう!と決心したときに、
・タバコをやめる
・ランニングをする
・早寝早起きをする
など、良いと思われる習慣を一気にやってしまう傾向があります。私も過去何度、英語学習や早寝早起きに失敗したか数えきれません。
いままでなぜ何度も挫折したのか?著書を読んでなるほどと思いました。
著者いわく、良い習慣をはじめるには、かならず一度に一つの習慣に取り組み事が重要だと説いております。(習慣の原則1)
習慣化がうまくいかない場合は、大体一度に欲張ってたくさんの良い習慣を取り入れているケースが多いようです。
一度にたくさんチャレンジしてしまうと、その分、精神的にも肉体的にも負荷がかかり、つらくなってしまって、心が折れやすいのです。
習慣化を決心したときは、まずは「物足りない」と思うレベルでいいので、少しずつ良い習慣をいまの生活に取り入れていくことが、成功へのステップとなるようです。
早寝早起きなら、まずは30分から1時間早く起きてみる。
禁煙なら、まずは一日で朝と昼は禁煙にして、夜は吸っても良い事にする。
良い習慣への第一歩は、必ず「一度に1つの習慣に取り組み」ことを守る事がコツなのです。
他にも、
(原則2)センターピンとボトルネックを明確にする
(原則3)目標達成ではなくプロセスに集中する
という原則を守るとより実現しやすいようです。
原則2と3の詳しい内容は本書でご確認ください。
・良い習慣は人生を変える
「良い習慣は人生を変える」こういう言葉はよく聞かれます。
イチロー選手が大リーグで9年連続200安打という偉業を達成したときに発言した、
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」
というコメントも習慣化の重要性を語っているのかと思います。
イチロー選手は日々の様々な行動をパターン化して、習慣化していることは有名ですが、著名な経営者や有名人のドキュメントなどを読んでも優れた方は良い習慣を持っていることが多いと思います。
例えば、ユニクロの柳井さんは「夢や理想を文字にし、自分の考えをノートにまとめる」ことを習慣にしているそうです。
しかし、この良い習慣ですが、「続けられるのはそもそも凄い人だから…」と思った事はないでしょうか?
私もそう思っていたのですが、偉業を成し遂げる方はすべからず、良い習慣が続くような仕組みや理論を実践しているともこの著者はおっしゃっています。ということは、一般人でも、理論とノウハウさえ学べれば、良い習慣をずっと続けられる可能性はあるのです。
この本は「習慣」に関する本の中では、希有な具体的な理論と方法論が書かれている本なので、興味をお持ちの方は是非読んでみてください。
今回の本は、「やめる」習慣ですが、「良い習慣をつづける」ことに特化した本も書かれています↓
「30日で人生を変える 「続ける」習慣」
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