「賃貸併用住宅」で住民同士の音漏れをできる限り無くす方法
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最終更新日:2017/03/26
初めての賃貸併用住宅 heiyou
私が建てた「賃貸併用住宅」は、私夫妻が住むオーナースペースと、賃貸用の部屋3戸でできています。
「賃貸併用住宅」を建てるときに、一番心配したのが「他の住民の生活音が気にならないか」でした。
鉄筋コンクリートでは、ほぼ音は気になりませんが、今回建てたのは木造の併用住宅です。
木造はコストメリットがありますが、音を通しやすいことが一つデメリットとしてあると思います。
しかも、私夫婦は娘が生まれたばかり。幼児の走る音が他人様の迷惑にならないかも心配です。
木造でも他人の生活音を防ぐことはできるのでしょうか。
結論、施工会社の方の秀逸な設計によって、ほぼ気にならないくらいまで生活音は防げたのですが、
今回はなぜそういったことができたかについて書かせていただきます。
木造では生活音の通りを防ぐことはできない。部屋の配置で工夫するべし。
私の「賃貸併用住宅」の各部屋の位置関係はざっくり表すと下記のようになっています。
1階にオーナースペースの玄関、そして、賃貸ルーム2部屋。
2階の半分は賃貸ルーム1部屋。半分はオーナースペース。
3階は1フロアまるごとオーナースペースです。
生活音が気にならないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?
施工会社の方に私夫婦の心配を伝えるとこんな答えが返ってきました。
「木造では音の通りやすさを防ぐことは限界があります。基本的に音は通ってしまうものだと考えてください。
生活音の気になるのを防ぐには、音の通りにくい工夫をするのではなく、音が聞こえないような配置にすることが重要です。
生活音を聞こえにくくするために、このような配置はいかがでしょうか。」
そういって、示された部屋配置が下記の図になります。
工夫ポイントは・・・・
①3階のリビングの位置を201とずらす
→これにより、リビングで遊ぶであろう子供の足音が201に響きにくい。
また生活のほとんどはリビングで過ごすことになるので、毎日の生活音も響きにくくなる。
②2階の201との隣接点にウォークインクローゼット(青色部分)を設置する
→クローゼットの空間を間に挟むことで、クッション代わりになり音漏れを防止できる。
③また、上の図では示してませんが、101と102の間もお風呂などを向かい合わせることで、
毎日の生活音が聞こえずらい設計にしています。
なるほど、防音設備などの前に、まずは「聞こえにくくする配置工夫」が大事ということです。
実際住んでみて、ほぼ賃貸に住まわれている方の生活音は気になりませんし、住民同士の苦情も一件も出ておりません。
「音が気になる」で併用住宅の建築に悩まれている方は、部屋の工夫次第で追加コストゼロで対策可能ですので検討材料にしていただけると幸いです。
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