マイホームやアパートの建築現場見学で意識しておきたい4つのこと
公開日:
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最終更新日:2017/03/21
初めての賃貸併用住宅
自宅兼アパートの「賃貸併用住宅」の建築では、設計や内装の仕様が決まると、施工会社と「工事請負契約書」を結びます。
その契約が済んだあと、いよいよ着工という流れになります。
実施時期と大工さんの需給にもよるのですが、大体着工から3か月~6か月で完成します。
着工が開始してから、マイホームができあがるのが嬉しくて、
建築の様子が気になるかと思いますが、本日は着工中の現場見学について、私が経験したことを書きたいと思います。
<私の併用住宅の建築途中の写真>
着工開始後、現場へはできる限り毎週足を運んだ方が良い
現場への距離が住んでいる場所から30分~1時間であれば、現場へは基本的に毎週顔を出した方が良いと思います。
理由は、建築の進捗状況を確認するためです。
これは私も知人から聞いて驚いたのですが、「住宅の建築はスケジュールより遅れることがほとんど」というのが業界の常識のようです。。。
そのため、予めしいていたスケジュールから遅れる可能性は非常に高いので、
進捗状況を逐一チェックする必要があります。
「遅れている場合は、施工会社が教えてくれるのでは?」
と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうでもありません。
実際、私の場合、当初の完成予定月から約1か月超遅れての完成になってしまいましたが、その間に施工会社から随時状況を共有してもらえることはありませんでした。
もしかしたら、施工会社によっては違うのかと思いますが、私の経験ではそうでした。
私が建てた賃貸併用住宅は、住んでいるところから車で約40分の場所でしたが、
毎週妻と一緒に現場へ足を運びました。
そして、毎回写真をとり、進捗状況を確認しておりました。
ある日、なかなか進捗が進んでいないので、変だな?と思っていたのですが、はじめての経験だったので、よくわからずそのままにしていました。
後日、不安になって知人の不動産関係に詳しい方に、写真付きで意見をもらうと、
「これは、確実に予定までには完成しないよ」
という回答をもらったのです。
不安が頂点に達した私は、施工会社の担当の方に写真で進捗状況を聞いてみると、調べた結果、当初の予定よりも遅れているとのことでした。
すぐに修正のスケジュールを出してもらい、何とか1か月遅れのスケジュールで完成までいくことができました。
これは、もし毎週進捗をチェックしていなければ、もっと遅れていた可能性があります。
「進捗チェックは施工会社さんの仕事」と思い込んでいると、思いもよらないことが起きる可能性があるので、必ず進捗チェックは自分の目で行った方が良いです。
マイホームであれば、多少の遅れはしょうがないかということもあると思いますが、「賃貸併用住宅」は自宅兼、事業用のアパートでもあります。
アパートの完成は賃貸集客スケジュールにもろに影響するところなので、慎重にチェックするべきです。
進捗チェックだけでなく、実際に工事している大工さんにも挨拶を
建築現場の確認の際には、作業をしている大工さんにも挨拶しましょう。
但し、できる限り忙しくない時間帯にいくべきです。
私の場合は、大体昼休みが終わる前くらいの時間帯を狙ってチェックにいっていました。
お土産としては、毎回缶コーヒーを数本買っていきました。
そうして大工さんとコミュニケーションをとっていると、実際に中の様子を少し見せてくれることもあります。
大工さん自身も、施工主の家族の顔をみると、
「あの家族が住むんだ」
と具体的なイメージがふくらみ、その後の作業の熱心さが変わるかもしれません。
(実際に確認したわけでないので、わかりませんが、人情としてそうかなと)
建築途中の家を見せてもらうと、狭く感じますが、住んでみると広く感じます
これは家を建てた経験ある方は、必ず経験していると思うのですが、建築途中の家の中を見せてもらうと、
「なんか狭いな…」
と不安になることがあります。
私も自宅部分のリビングを見せてもらったときに、図面ではかなり広い認識でいたので、楽しみにして見に行ったのですが、見た瞬間に「狭い!」と感じました。
不安になって、仲介コンサルタントに問い合わせたほどです。
しかし、心配はご無用です。
建築途中の部屋と、完成してからの部屋は感じる広さが全く違うので、住んでみると図面通りの広さを感じます。
不安に思ったリビング部分も、実際に住んでみると満足でした。
Yahoo知恵袋にもまったく同じ不安を投稿している方がいました。
やはり同じように不安に感じる方は多いようです。
図面通りに施工されているかチェックする
そんなことまでチェックしないといけないの?
と驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、図面通りになっているかのチェックは必須です。
住宅が完成した後に、実際に完成した住宅をひとつひとつ、施工監督者とチェックして回る機会はありますが、
私は建築途中でも逐一チェックした方がよいと思っています。
理由は、建築途中であればすぐに修正できることもあるからです。
完成まで行ってしまった後に、図面との違いが判明すると修復工事に時間を要してしまいます。
できる限り、直しやすいタイミングで間違いが発見できた方がベストです。
実際、私が建てた「賃貸併用住宅」も、賃貸部分の洗面所の入り口の広さが図面と違うということがありました。
見に行ったときに、「この狭さで洗濯機が入るのかな?」とふとした疑問がうかび、図面とちゃんと同じ寸法なのかをメジャーで測ると「違っていた」ということがありました。
その際は、まだ完成まえで、壁のクロスなども貼る前だったので、何とか納期が延びずに修復することができましたが、
完成後の発見であったら大変なことになっていたと思います。
施工会社さんはもちろん、真摯に住宅の建築を行ってくれますが、人間のおこなう仕事なのでもちろん100%正確ということはありません。
これは何の仕事でもそうだと思います。
施工会社さんに任せきりにならずに、オーナーである自分自身の目で住宅を確かめる。
この姿勢は必ず大事だと思います。
以上、着工毎の現場見学で気を付けるべき点をいくつか書いてみました。
ご参考までに。
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